RACE REPORT

三浦愛が総合トップタイムで開幕前最後のテストを締めくくる


【Day1】

2026年のKYOJO CUP第3回合同テストが4月15日(火)、16日(水)の2日間にわたり富士スピードウェイで開催された。開幕前最後となるこのテストでは、#18 三浦愛(Team ReFa with AIWIN)が総合トップタイムを記録した。

開幕前最後となるテスト初日の空模様は快晴で、3月上旬に行われた前回テストから10度以上も気温が上昇。吹き付ける風はやや冷たいが、春の陽気を感じる日差しのなかで走行がスタートした。Session1では第1回合同テスト最速の三浦が1分45秒813をマークし、首位に立つ。一方、第2回合同テスト総合トップの#7 翁長実希(nat team KCMG)はセッション中にダンロップコーナーで停止してしまう。オイルポンプの不具合が見つかり、続くSession2での走行を見送ることに。初日2本目の走行は、1分45秒755を記録した#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL)がトップとなった。



午後から行われたSession3では#8 佐々木藍咲(nat team KCMG)が単独スピンを喫し、約2分半の走行時間を残して赤旗終了。車両トラブルのためテストカーでの走行となった翁長が1分45秒705を記録し、首位で走行を終えた。自身の車両ではなかっただけに、慣れることや限界を探ることに意識を向けていたという翁長は、トップタイムの獲得についてはあまり考えていなかった様子。しかしSession4では1分44秒503をマークし、2セッション連続で最速タイムを記録する。これが初日の総合トップタイムとなった。

当初は「ニュータイヤでのアタックシミュレーションを予定していた」と語った翁長だが、ガソリンが減って車重が軽くなったタイミングでのアタックに挑戦するかたちに。「新しいチャレンジがうまくハマったことがタイムアップに繋がった」と充実した表情を見せた。



4月2日にKONDO RACINGからのKYOJO CUP参戦が発表された松井沙麗。フォーミュラカーでのレースはKYOJO CUPが初めてで、まずはマシンに慣れることからテストが始まっている。「これまで乗ってきたカートとは車重もマシンの大きさも違いますし、コースの広さも違います。ドライビングに関してももちろんです。最初は乗っているだけで“楽しい!”という気持ちでしたが、乗っていくうちに速くなりたいという思いが強くなってきています。まだまだ数えるほどしか乗っていないので、毎セッションいろいろな学びがありますね」と充実した表情を見せた。



【Day2】

曇天の空の下で迎えた2日目。Session5では三浦が1分44秒487をマークし、このテストにおける2回目のトップタイムを記録。1回目の最速タイムを記録したSession1は初回の走行枠ということもあり、「トップという結果は初日の調子を判断する指標のひとつ」として捉えていた三浦だが、ここでの結果に対しては「今できることの中でのベストは出せた」と笑顔。とはいえ、前日から気温が5度低下したことで状況が変わった路面への適応には少々時間を要した様子で、「(雨の予報が出ているが)次もドライで走れるのなら自分の走りをもっと詰めていきたい」と意気込んでいた。



続くSession6では#38 佐藤こころ(TEAM OPTIMUS CERUMO・INGING)が1分44秒764、お昼を挟んで行われたSession7では#37 ハナ・バートン(TEAM TOM'S)が1分44秒950を記録し、首位で走行を終了する。初のセッショントップとなった佐藤は満面の笑みとともに「マシンのフィーリングが良く、自分の課題も徐々に直していけたこと」がタイムアップに繋がったと自身の走りを分析。対するバートンは「新品を入れるタイミングが違うからいちばん速いとは思わない。0.5秒くらいは詰めないと」と話し、テストでの課題点として設定しているニュータイヤの走らせ方は「全然できていない」と冷静にセッションを振り返っていた。

一方、三浦はSession6を6番手、Session7を5番手で終了。ユーズドタイヤに対するセットアップや自身の走らせ方に課題点が残ったようだったが、走りやマシンのアジャストに対してさまざまなトライを行い、Session8で1分44秒395というトップタイムを記録した。「低迷していた6本目、7本目の走行でデータを取れたことが最後の走行に繋がった」という三浦のSession8で記録したタイムが第3回テストにおける総合トップタイムとなった。



Driver’sVoice
第3回合同テスト総合トップ:#18 三浦愛(Team ReFa with AIWIN)



「今日の結果が開幕前の最後の締めくくりになるので、最後に気持ちよくトップに立てたというのは、精神的に少し楽になったかなと思います。波はあったけれども、結果的にすべてがいい方向にまとまってホッとしました。(2月から行われた)3回のテストのなかで、今回のクルマのセッティングがいちばん自分に合っていました。組み合わせも含めていろいろなことを試してもらいましたが、自分がマシンにまだ慣れていないところもあってなかなか上手くまとめられなかったところから、少し脱出できそうな気配を感じることができました。開幕前としてはいい準備ができたかなと思います。開幕戦は“目指せポール・トゥ・ウィン”ですが、簡単ではないと思います。でも、気持ちだけはそのつもりで頑張ります!」