KYOJO CUP

KYOJO CUP第2戦レースレポート

2019年のKYOJO-CUP第2戦が9月1日(日)に富士スピードウェイで行われ、これがデビュー戦となった#37 翁長実希(KeePer VITA)が接戦の末、初優勝を飾った。

今大会には初参戦の6名を含む15名がエントリー。同日開催のインタープロトシリで冠スポンサーを務めることになった「KeePer」のカラーリングが施されたマシンも登場した他、海外から香港出身の#0 YEUNG Denise(SPR保護犬猫殺処分0号 香港)もKYOJO-CUPに初挑戦した。またKYOJO CUPの初年度、2年目とスポット参戦で活躍を見せた#31 池島実紅(CSマーケティング アキランド)も、久々の復帰となった。

<公式予選>

午前8時30分から行われた公式予選では、初参戦となった#36 村松日向子(KNCVITA)と翁長が激しいポールポジション争いを繰り広げた。開始8分のところで翁長が2分01秒716をマークすると、村松も徐々にタイムを詰め、開始12分に2分01秒690を記録し0.026秒差で逆転に成功。村松がデビュー戦で見事ポールポジションを獲得した。2番手には翁長。3番手には今季の開幕戦で優勝を飾った#86 小泉亜衣(CF亜衣★制動屋★44VITA)がつけ、6番手の#48 星七麻衣(ワコーズEDニルズVITA)までが1秒以内にひしめく接戦の結果となった。

村松日向子
「KYOJO-CUPは以前から注目していましたが、いざ参戦してみると男性の人たちと一緒に走るよりも“負けたくない”という気持ちが強くて、けっこう緊張していますし、プレッシャーもあります。予選では新品タイヤだったのでじっくりタイヤを温めてタイムアタックに臨みました。翁長選手のスリップストリームをしっかり使おうと思っていたので、そこも上手く合わせられたと思います。決勝ではいいバトルができればいいなと思っていますが、本音としては一度もトップを譲らずに逃げ切れればいいなと思っています」

<決勝レース>

決勝レースは午後1時05分から10周で争われた。スタートでは3番グリッドの 小泉が好スタートを決め、トップで1コーナーを通過したが、 ポールシッターの村松がすぐさま抜き返した。さらに、一時3番手に下がった 翁長が2周目に2番手の座を取り戻すと、3周目のTGRコーナーで 村松をパスしトップに浮上した。

4周目には7番手を争っていた YEUNGと#87 山本龍(おさきに☆どうぞVITA)がADVANコーナーで接触しスピン。2台ともマシンに大きなダメージはなく戦列に復帰するも、ポジションを大きく落としてしまった。

レース中盤はこう着状態が続いたトップ争いだが、2番手の 村松が徐々に差を詰めていき、6周目のTGRコーナーで 翁長を抜いて逆転に成功。そこに 小泉も加わり、3ワイドの場面も。白熱したトップ争いが繰り広げられた。

その中で頭ひとつ抜けだしたのは沖縄出身で今回初参戦の 翁長。7周目に入って 村松の背後に迫るとGRスープラコーナーでインに飛び込みオーバーテイク。再度トップの座を奪い返した。

村松も最後まで諦めずに食らいつく。最終ラップのパナソニックコーナーで再び背後につき、メインストレートでの逆転を試みたが、結局順位は変わらずチェッカーフラッグ。 翁長がKYOJO CUPデビュー戦で初優勝を飾った。2位の 村松は0.241秒差で涙をのんだ。3位には 小泉が入り、トップ3台がわずか2秒以内でチェッカーフラッグを受けるというKYOJO-CUP史上に残る大接戦のレースとなった。4位に入ったのは、復帰戦となった池島。小泉との差は約0.2秒と、こちらも最後まで粘り強い走りを披露した。

レースを終えパルクフェルメに戻ると、 翁長は初優勝で満面の笑みでフォトセッションに応えていたのに対し、2位の 村松は悔し涙にヘルメットを脱ぐことができず。若手2人のデビュー戦は、まさに明暗を分けるレースとなった。

<決勝トップ3コメント>

翁長実希(優勝)
「本当に夢を見ているような気分で、とても興奮しています。スタートはあまり上手くないということは分かっていたので、もし抜かれても焦らずにいくことを意識していました。レース中は冷静にチャンスを伺っていこうと考えていたので、その通りにできたかなと思います。今回2位に入った村松選手も、次のレースではトップを狙ってくると思いますし、自分も同じ覚悟で、次も前でチェッカーを受けるという気持ちを持って臨みたいと思います」
村松日向子(2位)
「悔しいです。途中トップに出た時に逃げられるかなと思ったんですが、後ろのペースも速かったです。スタートをミスしてしまったのも悪かったです。そのあともミスが多く、本当に悔しいレースになりました。最後ラップでもセクター3でうまく合わせて、最後のストレートで逆転したかったんですけど、ちょっと足りなかったです。次戦に向けてもっと練習します」
小泉亜衣(3位)
「スタートは、あそこまで上手くいくとは思わなくて自分でもビックリしました。ただ、レース中は淡々と走っていった中でも、どこか自分が空回りしている部分がありました。特に前に近づくと『抜きにいこう!』と焦ってしまって、けっこうミスが出ていました。前のふたりに対しては色々と仕掛けてミスを誘ったのですが、全くミスをしなかったです。現役でプロ目指している2人には先行されましたが、アマチュアの中ではトップを取れたので、そういう意味では良かったのかなと思います」