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女子レーサーたちの新時代が始まる 2025年KYOJO CUP、ハイブリッドフォーミュラで進化

2025.02.13

株式会社インタープロトモータースポーツ(代表:関谷正徳)は、女性限定のレースシリーズ「KYOJO CUP」の2025年シーズン概要を発表しました。本年は新型フォーミュラマシンの導入、レースフォーマットの大幅刷新、新クラスの新設など、大きな進化を遂げます。以下、概要です。

① ハイブリッドの新型フォーミュラマシンを採用
2017年の誕生以来、KYOJO CUPは女性レーサーの成長を支えてきました。そして9シーズン目となる2025年、新車両「ハイブリッドフォーミュラKC-MG01」を導入します。この車両はKYOJO CUP事務局で一括管理することで公平性を確保しながら、より安全で独創的なレースを女性ドライバーに提供します。

② レースフォーマットを刷新。スプリント×ファイナルの2レース制へ
昨年までは予選と決勝を1日で行う「1デイレース」として開催していましたが、2025 年のKYOJO CUPは大きくレースフォーマットを変更。土曜日に予選と周回数10周の「KYOJO Sprint」を行い、日曜日に周回数12周「KYOJO Final」を行い、週末で2レースを戦います。

③ 新たにKYOJO VITAクラス、KYOJO KARTクラスを新設
これまで「KYOJO=競争女子」としてVITAレースで戦ってきた女性ドライバーや、4輪レースを目指す女性カートドライバーの活躍も応援していきます。富士チャンピオンレースで行われる「FCR-VITA」の中に「KYOJO VITA」クラスを設定。さらに、オートパラダイス御殿場と鈴鹿サーキットで開催されるカートシリーズ「MAX APG SERIES」と「RMC SUZUKA CIRCUIT SERIES」に「KYOJOクラス」を設定しました。それぞれクラス優秀者は、シーズン終了後にKYOJO CUPのトライアウトに招待いたします。

④ TOYOTA、HONDA のサポートを受け、女性の活躍によるモータースポーツの活性化を目指す
今シーズンからTOYOTA GAZOO Racing 様、株式会社ホンダ・レーシング様のサポートをいただけることとなり、女性ドライバーの活躍とその影響によるモータースポーツ界の発展に一層力を入れていきます。

⑤ 新生KYOJO CUP 初年度は海外勢も含め20 名がエントリー
フォーミュラ車両にスイッチして臨む1 年目のシーズンは、昨年悲願のシリーズチャンピオンに輝いた斎藤愛未選手や、2022 年の女王、翁長実希選手、FIA F4 フル参戦の経験を持つ下野璃央選手といった、これまでKYOJO CUP を戦ってきた選手に加え、アジア、米国から海外ドライバーも参戦。20 名がシリーズチャンピオンを目指して戦います。

【関谷正徳プロデューサーコメント】
「これまで限られた女性が参加していたモータースポーツの世界で、より多くの女性が活躍できる環境を構築していく。これが僕の大きな目標です。
KYOJO CUP を立ち上げて9年目となる今年は、新たにフォーミュラマシンを採用しました。より安全性を高めるとともに、今後彼女たちが、様々なクルマに乗っていくためのスキルアップになる車両です。
KYOJO CUP は女性のトップフォーミュラであるという位置づけで、レーシングドライバーを目指す女性は、ぜひここにチャレンジしてほしいです。モータースポーツが運転技術を競うスポーツとして、男性にとっても女性にとってもあこがれの対象となる環境を提供していきたいと思っています。
これまでは男性が中心となって物事を成り立たせてきたモータースポーツの世界ですが、今後は女性も一緒になって、みんなで盛り上げていきたい。そのためにも、ぜひKYOJO CUP に注目し、応援していただきたいと思います」

【KYOJO CUP 車両概要】
車両名:KC-MG01
全長:4,150mm
ホイールベース:2,753mm
全幅:1,506mm
全高:980mm
車両重量:635kg
シャシー:カーボンコンポジットモノコック(FIA 公認Halo システム採用)
エンジン:1.4L ターボ(176bhp) + ハイブリッドシステム(12kW)
トランスミッション:6 速パドルシフト
サスペンション:プッシュロッド式4 輪ダブルウィッシュボーンサスペンション
ブレーキ:AP Racing 製 2 ポッドキャリパー、ブレーキパッド/Brembo製ベンチレーテッドディスク
オイル:MOTUL
ホイール:OZ Racing 製 フロント:8x13 / リヤ:10x13
タイヤ:ブリヂストン

【KYOJO CUP 2025 シーズンカレンダー】 ※全戦 富士スピードウェイで開催
Rd.1 インタープロトシリーズ併催
 5 月10 日(土) 予選 / KYOJO Sprint (10 周)
 5 月11 日(日) KYOJO Final (12 周)
Rd.2 SUPER FORMULA併催
 7 月19 日(土) 予選 / KYOJO Sprint (10 周)
 7 月20 日(日) KYOJO Final (12 周)
Rd.3 インタープロトシリーズ併催
 8 月16 日(土) 予選 / KYOJO Sprint (10 周)
 8 月17 日(日) KYOJO Final (12 周)
Rd.4 SUPER FORMULA併催
 10 月11 日(土) 予選 / KYOJO Sprint (10 周)
 10 月12 日(日) KYOJO Final (12 周)
Rd.5 インタープロトシリーズ併催
 11 月8 日(土) 予選 / KYOJO Sprint (10 周)
 11 月9 日(日) KYOJO Final (12 周)
・第1 回合同テスト 2 月20 日(木)・21 日(金)
・第2 回合同テスト 3 月11 日(火)・12 日(水)
・第3 回合同テスト 4 月2 日(水)・3 日(木)

【KYOJO VITA】 ※富士チャンピオンレース「FCR-VITA」内にクラス設定
Rd.1 3 月15 日(土)
Rd.2 5 月10 日(土) インタープロトシリーズ&KYOJO CUP
Rd.3 8 月16 日(土) インタープロトシリーズ&KYOJO CUP

【KYOJO KART】
MAX APG SERIES KYOJO クラス ※オートパラダイス御殿場で開催 https://apg-gotemba.com/
Rd.1 3 月9 日(日)
Rd.2 4 月27 日(日)
Rd.3 6 月29 日(日)
Rd.4 9 月21 日(日)
2025 RMC SUZUKA CIRCUIT SERIES KYOJO クラス ※鈴鹿サーキットで開催 https://www.suzukacircuit.jp/kart_s/
Rd.1 3 月2 日(日)
Rd.2 4 月20 日(日)
Rd.3 7 月13 日(日)

【エントリーリスト】 ※2 月10 日時点
No. 氏名 出身地 チーム(仮称)
1  斎藤 愛未 神奈川県 TOM'S
37 ハナ・バートン カリフォルニア(米国) TOM'S
4 平川 真子 広島県 docomo business ROOKIE
7 翁長 実希 沖縄県 Kids com Team KCMG
8 佐々木 藍咲 東京都 Kids com Team KCMG
9 TBN Kids com Team KCMG
10 TBN Kids com Team KCMG
12 細川 由衣花 東京都 CSAracing
17 白石 いつも 兵庫県 AIWIN Re-Kobe
32 金本 きれい 大阪府 ミハラレーシング
33 岩岡 万梨恵 東京都 FUKUDA racing
38 佐藤 こころ 兵庫県 CERUMO・INGING
39 富下 李央菜 千葉県 CERUMO・INGING
59 シタルウイ・リムナンタラック タイ INGING 2W zoomies SinghaSittipol Nexzter
46 永井 歩夢 東京都 DOJO racing
53 池島 実紅 埼玉県 TGM Grand Prix
55 織戸 茉彩 神奈川県
57 Zhao Yunqing 中国 Buzz Racing
86 下野 璃央 大阪府 ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL with Dr.DRY
87 山本 龍 東京都 Autolook Racing Factory

【シリーズ協賛企業様】
TOYOTA GAZOO Racing / 株式会社ホンダ・レーシング / 株式会社ブリヂストン / You & me 株式会社 / 株式会社キッズコム / ルーニースポーツ / オグラクラッチ株式会社 / KeePer 技研株式会社 / OTG Motor Sports / フクダ電子株式会社 / エイム株式会社 / 矢作産業株式会社 / MOTUL Japan 株式会社 / 株式会社 LHG Japan / カシオ計算機株式会社 / 株式会社東郷製作所 / エムクラフト /
株式会社エアージェイ / メテオAPAC 株式会社 / 住友ゴム工業株式会社

【後援】
中日本高速道路株式会社 / レジェンドレーシングドライバーズクラブ / 株式会社エフエム御殿場 / 日刊自動車新聞 / カーアンドドライバー / スポーツ庁 / 自由民主党モータースポーツ振興議員連盟

【主催】
富士スピードウェイ / FISCO クラブ
※敬称略