RACE REPORT
天候に翻弄された第2回合同テストは翁長実希が総合トップタイムを記録

2026年のKYOJO CUP第2回合同テストが3月9日(月)、10日(火)の2日間にわたり富士スピードウェイで開催された。初日は天候に恵まれるも2日目は雨とみぞれが降り、路面コンディションが真逆となったこのテストでは、#7 翁長実希(nat team KCMG)が総合トップタイムを記録した。
【Day1】
約3週間のインターバルを挟んで迎えたテスト初日の走行は、晴れ空が広がるなかスタート。Session1では翁長が序盤から首位の座をキープしていたが、最終的にトップに立ったのはラストアタックで1分44秒999を記録した#39 富下李央菜(TEAM OPTIMUS CERUMO・INGING)だった。「朝一番の走行だったためかあまりグリップせず、手応えもそこまでなかった」という富下だが、このテストにおいて自身が設定していた「トップを獲る」という目標を早くも達成。コース上で自身の前を走る#86 下野璃央(DrDry Racing with IMPUL)に置いていかれないよう走行したことが結果に繋がったらしく、トップの実感はほとんどない様子だったものの幸先の良い滑り出しとなった。
続くSession2では、富下は序盤から4番手タイムを記録し、セッション折り返しには2番手に浮上。この直後、#87 山本龍(Autolook Racing)が100Rでマシンを止めて8分間の赤旗中断を挟んだため、更なるタイム更新は叶わなかったものの3番手で午前の走行を終了した。「(赤旗前に)もう1周行けたらタイムは出たと思う」と語った富下は、確かな手ごたえを感じて午後の走行に臨んだ。なお、このセッションのトップは1分45秒352をマークした#36 斎藤愛未(TEAM TOM'S)となった。

午後の走行で光る走りを見せたのは、Session3を2番手で終えた翁長だった。第1回合同テストの2日目を欠席し、今回のテストでは「(自身にとって今季初となる)ドライコンディションにおけるクルマの理解を深めること」を目標に掲げていた翁長は、Session3こそ#18 三浦愛(Team ReFa with AIWIN)にトップタイムを譲ったが、初日最後のSession4では周回を重ねる毎にタイムを更新。
翁長を含む3名がコースレコードを更新し、ハイレベルなアタック合戦が展開されたが「乗りやすいセットを見つけ、クルマとドライビングへの理解を徐々に深めていた状態で一番長く走ることができた」という翁長は、1分44秒582をマーク。これが第2回合同テスト初日の最速タイムとなり、「今季初のドライ路面でトップタイムを獲れたことは本当に嬉しい」と笑顔を見せた。

【Day2】
前日に比べると雲の多さが気になるテスト2日目。この日最初の走行枠であるSession5では、富下が1分45秒092をマークして首位でセッションを終えた。この時点では雲間から青空が顔をのぞかせていたが、次第に天候は悪化。続くSession6は雨とみぞれが入り混じり、ドライとウェットが混在するコンディションとなったが、この複雑な路面状況下で速さを見せたのは翁長。一度はレインタイヤで出走するも「ドライ路面に近かった」というセクター3でのタイヤ摩耗が激しく、ドライタイヤに履き替えて走行を再開。1分51秒835を記録してセッションをトップで終えた。

不安定な天候はその後も続き、お昼を挟んで行われたSession7はウェットコンディションに。しかし翁長はそんな環境変化をもろともせず、ここでも最速タイムを記録してみせる。時間の経過とともに雨量が減ったため、「ブレーキポイントやコーナースピードを前の周よりも詰めること」を意識しながら走行していたという翁長は、自己ベストタイムを次々と更新して最終的に1分54秒020をマーク。トラフィックに阻まれ、ラストアタックでのタイムアップは叶わなかったものの「どんどん攻めていくことができて楽しかった」とセッションを振り返った。
最後の走行枠であるSession8では、ウェットコンディションでスタート練習を実施。ドライバー達は2組に分かれ、コースインからスタンディングスタートまでの練習を行った。およそ25分間のスタート練習後には5分ほどの走行時間が設けられ、下野がトップでセッションは終了。翁長は2番手タイムとなったが、Session4で記録した1分44秒582が2日間の総合トップタイムとなり、第2回合同テストを首位で終えた。

Driver’sVoice
第2回合同テスト総合トップ:#7 翁長実希(nat team KCMG)

「(各セッションでトップタイムを記録できた要因には)コンディションもあったと思います。なので今回の結果に一喜一憂するのではなく、充実したテストだったと胸を張って言えるようにしっかりと分析するつもりです。色々な状況が変わる次のテストをいかに有意義なものにできるかというところが開幕戦に向けての課題だと思うので、次回も集中して取り組みたいです」
総合結果

